病院図書室移転作業 (抄録)

「I. はじめに」八尾市立病院図書室は, 平成27年3月20・21日に敷地内に建設された北館に移転した. 図書室の総面積は52.661m2から45.62m2へと縮小されたため, 収まりきらないものは廃棄を余儀なくされた. 移転事例を報告する. 「II. 事例報告」図書室のレイアウトと什器の選択は, 事務局と図書委員長がおおまかに決め, 図書室担当者は, 事務机の方向や作業スペースの取り方など細部の希望を出した. 雑誌・図書の取捨選択は, 各所属長にアンケート形式で確認し, 委員会にて承認した. 什器は, 移動棚5列を廃棄, 新しくスライド棚4列購入. 閲覧用机 (6人掛け) 2個のうち1個をパソコンデスク4個に変更. 雑誌用ラックを1個 (30誌配架可能) 廃棄. 廃棄作業は引っ越しの1カ月前に図書室担当者が業務中に少しずつ箱詰めし, 2回に分けて業者に回収してもらった. 引っ越し作業は, 引っ越し日の前後1週間で行った. 梱包作業は図書室担当者2名で行い, 移動作業については, 什器は業者, 段ボールは病院事務員4名で行った. 「III. 考察」引っ越し前は開室しながらの作業ということで, 箱詰めした段ボールの置き場所に困った. 最初に机を一つ解体するべきだった. 引っ越し後は狭い場所に段ボールが重ねて詰め込まれ, 配架したいものを取り出すのに苦労した. 本棚にくっつけて置くのでなく, 作業用の場所を空けてから置くべきだった. 狭い場所での引っ越し作業はワークスペースの確保が重要である.