大腸癌の相互結合性と細胞極性を規定しているのは何か?

[はじめに] 大腸癌の腫瘍組織内では腫瘍細胞が胞巣から芽出したり, Epithelial mesenchymal transition: EMT現象を起こす際, 腫瘍細胞の結合性の喪失や細胞極性の変化を来しており, それらの現象では様々な因子が相互に作用しながら, 各段階に働いているものと思われる. これら関与因子の中でも重要なものは細胞間結合因子と考えられるが, その他にも多く存在するものと思われる. 今回, それらを明らかにする目的で, 大腸癌細胞株を用い, 低接着性条件下で形成され, 細胞極性を伴って結合性を示すSpheroidと通常の単層培養で発現する因子の相違に関して検討した. [材...

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Veröffentlicht in:TOYAMA MEDICAL JOURNAL 2019-03, Vol.30 (1), p.45-46
Hauptverfasser: 辻本紗織, 井村穣二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[はじめに] 大腸癌の腫瘍組織内では腫瘍細胞が胞巣から芽出したり, Epithelial mesenchymal transition: EMT現象を起こす際, 腫瘍細胞の結合性の喪失や細胞極性の変化を来しており, それらの現象では様々な因子が相互に作用しながら, 各段階に働いているものと思われる. これら関与因子の中でも重要なものは細胞間結合因子と考えられるが, その他にも多く存在するものと思われる. 今回, それらを明らかにする目的で, 大腸癌細胞株を用い, 低接着性条件下で形成され, 細胞極性を伴って結合性を示すSpheroidと通常の単層培養で発現する因子の相違に関して検討した. [材料と方法] 「1. 材料」ヒト大腸癌由来細胞株(HCT116, SW480, DLD1)を材料として用いた. 「2. 細胞培養」通常の単層培養と共にEZSPHERE(IWAKI)を用いたSpheroid形成培養を行った.
ISSN:2189-2466