1. 当院における経口訓練段階食の取り組み
当院では平成16年度にNSTがたちあがり, 全科4チームに分かれ毎週1回NSTラウンドを実施し, チーム医療の一員として栄養士も係わってきている. 入院患者の多くが高齢者のため, 経口摂取の移行時に誤嚥性肺炎を発症し, 全身状態を悪化させる場合にしばしば遭遇する. そこで, 平成18年3月より, 院内共通の「高齢者の摂取嚥下能力の評価」のマニュアルを作成し, 各病棟にスクリーニング用紙を設置し, 医師・看護師が評価を行い, 問題がある症例についてはリハビリ科に依頼するといった取り組みが開始さている. 導入に際し, 栄養科では, 嚥下能力の評価で問題と判定された場合には, 従来は経口訓練食→ゼリ...
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Veröffentlicht in: | 富山大学医学会誌 2006, Vol.17 (1), p.55-55 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院では平成16年度にNSTがたちあがり, 全科4チームに分かれ毎週1回NSTラウンドを実施し, チーム医療の一員として栄養士も係わってきている. 入院患者の多くが高齢者のため, 経口摂取の移行時に誤嚥性肺炎を発症し, 全身状態を悪化させる場合にしばしば遭遇する. そこで, 平成18年3月より, 院内共通の「高齢者の摂取嚥下能力の評価」のマニュアルを作成し, 各病棟にスクリーニング用紙を設置し, 医師・看護師が評価を行い, 問題がある症例についてはリハビリ科に依頼するといった取り組みが開始さている. 導入に際し, 栄養科では, 嚥下能力の評価で問題と判定された場合には, 従来は経口訓練食→ゼリー食→ミキサー食といった食事から経口摂取を開始していた. 今回新たに増粘剤を使用した「ムース食」を追加するなど個々の機能状態にあった食事を検討し, 食事アップの基準など段階的に安全に進めていけるようにした. ムース食は食べやすい食材の選択や提供時の温度など, 見た目にも楽しんでもらえるように盛り付けや色彩の工夫も行った. 今回の取り組みと経口訓練段階食フローチャート普及について報告する. |
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ISSN: | 1349-676X |