急性期病院における高齢遷延性意識障害患者への看護ケア

本研究の目的は, 急性期病院における高齢遷延性意識障害患者に対して看護師が日常的に実践している看護ケアを抽出することである. 10名の看護師を対象に半構成的面接を行い, 質的帰納的に分析した. その結果【廃用症候群に着目する】【合併症を予防する】【患者の状態変化に合わせる】【患者の尊厳を守る】【患者の生活史をふまえる】【家族の気持ちに寄り添う】の6つの看護ケアが見いだされた. 看護師は, 廃用症候群に対する危機感をもち現状を維持するための予防に重点をおきながら, 生活者である患者がその人らしい生活を送ることを支援し, 疎遠になりやすい家族と患者を繋ぐ看護ケアを実践していることが示された....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:島根大学医学部紀要 2013-12, Vol.36, p.31-38
Hauptverfasser: 伊藤都七子, 原祥子, 沖中由美, 小野光美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究の目的は, 急性期病院における高齢遷延性意識障害患者に対して看護師が日常的に実践している看護ケアを抽出することである. 10名の看護師を対象に半構成的面接を行い, 質的帰納的に分析した. その結果【廃用症候群に着目する】【合併症を予防する】【患者の状態変化に合わせる】【患者の尊厳を守る】【患者の生活史をふまえる】【家族の気持ちに寄り添う】の6つの看護ケアが見いだされた. 看護師は, 廃用症候群に対する危機感をもち現状を維持するための予防に重点をおきながら, 生活者である患者がその人らしい生活を送ることを支援し, 疎遠になりやすい家族と患者を繋ぐ看護ケアを実践していることが示された.
ISSN:1880-084X