看護学生の卒業研究論文の実態調査 -6-10期生の研究内容分析

【要約】問題解決能力育成の集大成として行っている卒業研究の取り組みについて, 本学卒業生6-10期の研究内容を明らかにし, 1-5期の結果と比較することで今後の教育の検討資料とする目的で分析を行った. 第6-10期の看護学科卒業研究論文339件について, 研究分野, 指導教員の研究分野, 研究デザイン・サンプリング・対象と数・分析方法・図表の有無と記載場所・倫理的配慮の記述の有無およびテーマの形態素解析の結果についてカテゴリ別・期別の分析を行った. その結果, 学生の研究分野は1-5期に比べて増えており, 教員が学生の興味を優先させて専門以外の分野を指導する姿勢は変わっておらず, 分野拡大には...

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Veröffentlicht in:島根大学医学部紀要 2013-12, Vol.36, p.1-12
Hauptverfasser: 津本優子, 佐藤美紀子, 竹田裕子, 井上和子, 吉野拓未, 小林裕太
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【要約】問題解決能力育成の集大成として行っている卒業研究の取り組みについて, 本学卒業生6-10期の研究内容を明らかにし, 1-5期の結果と比較することで今後の教育の検討資料とする目的で分析を行った. 第6-10期の看護学科卒業研究論文339件について, 研究分野, 指導教員の研究分野, 研究デザイン・サンプリング・対象と数・分析方法・図表の有無と記載場所・倫理的配慮の記述の有無およびテーマの形態素解析の結果についてカテゴリ別・期別の分析を行った. その結果, 学生の研究分野は1-5期に比べて増えており, 教員が学生の興味を優先させて専門以外の分野を指導する姿勢は変わっておらず, 分野拡大には養護教諭養成課程の開始や助教の指導サポートの影響が考えられた. 1-5期でみられた論文中の研究方法などの記載が不備な点は減っていたが, 一部で図表の不適切な用い方がみられ, 論文の質を高める指導は引き続き必要である.
ISSN:1880-084X