膀胱原発MALTリンパ腫の1例

「はじめに」悪性リンパ腫はリンパ組織から発生する悪性腫瘍であり, あらゆる場所に発生することが知られる. 節外病変は悪性リンパ腫の4割程度を占め, 膀胱原発悪性リンパ腫は下部尿路腫瘍の0.4%程度と稀な疾患である. 今回膀胱原発悪性リンパ腫の1例を経験したので報告する. 「症例」患者 : 77歳女性 主訴 : なし 家族歴・既往症 : 2型糖尿病, 骨粗鬆症, 白内障, 子宮摘出術 (72歳時施行 : 子宮脱) 現病歴 : 近医内科にて実施の腹部エコー検査で膀胱内に腫瘍を指摘され当科を紹介受診. 膀胱鏡, CT, MRI検査で膀胱腫瘍 (尿路上皮癌) が疑われ精査加療目的で入院となった. 現症...

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Veröffentlicht in:福岡医学雑誌 2019-12, Vol.110 (4), p.202-206
Hauptverfasser: 井上智博, 今田憲二郎, 門司恵介, 柏木英志, 武内在雄, 塩田真己, 猪口淳一, 立神勝則, 木下史生, 孝橋賢一, 江藤正俊
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」悪性リンパ腫はリンパ組織から発生する悪性腫瘍であり, あらゆる場所に発生することが知られる. 節外病変は悪性リンパ腫の4割程度を占め, 膀胱原発悪性リンパ腫は下部尿路腫瘍の0.4%程度と稀な疾患である. 今回膀胱原発悪性リンパ腫の1例を経験したので報告する. 「症例」患者 : 77歳女性 主訴 : なし 家族歴・既往症 : 2型糖尿病, 骨粗鬆症, 白内障, 子宮摘出術 (72歳時施行 : 子宮脱) 現病歴 : 近医内科にて実施の腹部エコー検査で膀胱内に腫瘍を指摘され当科を紹介受診. 膀胱鏡, CT, MRI検査で膀胱腫瘍 (尿路上皮癌) が疑われ精査加療目的で入院となった. 現症 : 身長157cm, 体重62kg, 体温36.1℃, 心拍数67・整, 血圧102/52mmHg, 診察上異常所見なし. 検査所見 : 血液検査ではHbA1c 7.9%と高値, その他異常所見なし.
ISSN:0016-254X