2,2',3,4,4',5,6'-七塩素化ビフェニル (CB182) のラット, モルモットおよびヒト肝ミクロゾームによる代謝

「はじめに」Polychlorinated biphenyls(PCBs)は, 従来より世界的な環境汚染物質として知られているが, 高い脂溶性のため, ヒトをはじめ多くの哺乳動物の血液, 脂肪組織および肝臓に高濃度で蓄積している. そのため, PCBsは2001年のストックホルム条約において, 代表的な残留性有機汚染物質(POPs)の1つとして指定されている. PCBsの中でも, 塩素数が6個以上で, 2,4,5-三塩素置換ベンゼンあるいは2,3,4,5-四塩素置換ベンゼンを有しているもの, 例えば, 2,2',4,4',5,5'-hexachlorobiphen...

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Veröffentlicht in:福岡医学雑誌 2017-03, Vol.108 (3), p.51-57
Hauptverfasser: 太田千穂, 藤井由希子, 原口浩一, 加藤善久, 木村治, 遠藤哲也, 古賀信幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」Polychlorinated biphenyls(PCBs)は, 従来より世界的な環境汚染物質として知られているが, 高い脂溶性のため, ヒトをはじめ多くの哺乳動物の血液, 脂肪組織および肝臓に高濃度で蓄積している. そのため, PCBsは2001年のストックホルム条約において, 代表的な残留性有機汚染物質(POPs)の1つとして指定されている. PCBsの中でも, 塩素数が6個以上で, 2,4,5-三塩素置換ベンゼンあるいは2,3,4,5-四塩素置換ベンゼンを有しているもの, 例えば, 2,2',4,4',5,5'-hexachlorobiphenyl(hexaCB)(CB153), 2,2',3,4,4',5'-hexaCB(CB138)および2,2',3,4,4',5,5'-heptachlorobiphenyl(heptaCB)(CB180)は, 健常者血中に高濃度残留している.
ISSN:0016-254X