C型慢性肝炎に対するペグインターフェロンαとリバビリン併用療法 -九州大学関連肝疾患研究会:Kyushu University Liver Disease Study (KULDS)の成績を踏まえて
「はじめに」 九州大学病院ではいくつかの診療科で肝疾患患者を診療している. 内科系では総合診療科がウイルス性肝炎を, 膠原病・免疫・感染症内科では自己免疫性肝炎を, 肝臓・膵臓・胆道内科では肝臓癌を中心に診療しているが, 必ずしも完全に疾患別にはなっていない. 現在, わが国の慢性肝疾患の大部分はC型肝炎ウイルス(hepatitis C virus:HCV)によるものであり, それに対してはinterferon(IFN)療法が行われている. 九州大学病院としては各科ごとに治療し, その成績を各科ごとにまとめても, 症例数が少なく臨床研究として価値ある報告ができず, 他の研究施設の後塵を拝するこ...
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Veröffentlicht in: | 福岡医学雑誌 2012-05, Vol.103 (5), p.98-110 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 九州大学病院ではいくつかの診療科で肝疾患患者を診療している. 内科系では総合診療科がウイルス性肝炎を, 膠原病・免疫・感染症内科では自己免疫性肝炎を, 肝臓・膵臓・胆道内科では肝臓癌を中心に診療しているが, 必ずしも完全に疾患別にはなっていない. 現在, わが国の慢性肝疾患の大部分はC型肝炎ウイルス(hepatitis C virus:HCV)によるものであり, それに対してはinterferon(IFN)療法が行われている. 九州大学病院としては各科ごとに治療し, その成績を各科ごとにまとめても, 症例数が少なく臨床研究として価値ある報告ができず, 他の研究施設の後塵を拝することになる. そこで, 2003年9月に「九州大学病院における肝臓病治療の新しい試み」として座談会を行ない1), C型慢性肝炎に対するpegylated(PEG)IFNαとribavirin(RBV)併用療法について, 九州大学の関連病院で肝臓疾患の診療に従事している医師にも協力を依頼し, 大規模多施設共同臨床研究を開始することとした. |
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ISSN: | 0016-254X |