油症患者における歯周疾患ならびに口腔内色素沈着の疫学的調査(第八報)
「はじめに」我々は, 年一回行われる福岡県油症一斉検診の場において, 油症患者の口腔内所見について追跡調査を行っている. その結果, 油症発症後早期に認められた所見のうち歯根形態異常や永久歯萌出遅延はほとんど認められなくなってきているが, 依然として被検者の約半数に口腔内色素沈着が認められることや歯周疾患罹患率が高いことを報告してきた1). そこで, 平成22年度の福岡県における油症患者の一斉検診時の結果を基に, 口腔内疾患特に歯周疾患や口腔内色素沈着の罹患状況について報告するとともに, 平成21年度のデーターと比較しこれら疾患の経年的変化についても検討を行った. 「検診方法」平成22年度の福...
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Veröffentlicht in: | 福岡医学雑誌 2011-04, Vol.102 (4), p.75-80 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」我々は, 年一回行われる福岡県油症一斉検診の場において, 油症患者の口腔内所見について追跡調査を行っている. その結果, 油症発症後早期に認められた所見のうち歯根形態異常や永久歯萌出遅延はほとんど認められなくなってきているが, 依然として被検者の約半数に口腔内色素沈着が認められることや歯周疾患罹患率が高いことを報告してきた1). そこで, 平成22年度の福岡県における油症患者の一斉検診時の結果を基に, 口腔内疾患特に歯周疾患や口腔内色素沈着の罹患状況について報告するとともに, 平成21年度のデーターと比較しこれら疾患の経年的変化についても検討を行った. 「検診方法」平成22年度の福岡県油症一斉検診時に歯科を受診した油症認定患者を対象として, 問診, 視診やX線診(パントモグラフ)と同時に歯周ポケット診査を行った. 歯周ポケット診査はRamfjordが提唱している方法に準じて行った. |
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ISSN: | 0016-254X |