CTガイド下ラジオ波焼灼療法で治療した類骨骨腫の1例

「はじめに」類骨骨腫は若年者の長管骨に好発する良性骨腫瘍で, 臨床的には安静時疼痛・夜間痛を呈し, アスピリン製剤や非ステロイド系抗炎症薬が有効であり, 画像上nidusと周囲の骨硬化像を特徴とする. 本邦では, nidusの外科的切除が行われてきたが, 近年では, ラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation;RFA)により疼痛緩和が得られたとの報告が散見される1)2). 今回我々は, 類骨骨腫に対してcomputed tomography(CT)ガイド下RFAにより良好な疼痛緩和を得られた1例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」生来健康の18歳...

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Veröffentlicht in:福岡医学雑誌 2008, Vol.99 (10), p.214-217
Hauptverfasser: 野元麻子, 平川雅和, 吉満研吾, 入江裕之, 田嶋強, 西江昭弘, 石神康生, 牛島泰宏, 岡本大佑, 山田泉, 本田浩
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「はじめに」類骨骨腫は若年者の長管骨に好発する良性骨腫瘍で, 臨床的には安静時疼痛・夜間痛を呈し, アスピリン製剤や非ステロイド系抗炎症薬が有効であり, 画像上nidusと周囲の骨硬化像を特徴とする. 本邦では, nidusの外科的切除が行われてきたが, 近年では, ラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation;RFA)により疼痛緩和が得られたとの報告が散見される1)2). 今回我々は, 類骨骨腫に対してcomputed tomography(CT)ガイド下RFAにより良好な疼痛緩和を得られた1例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」生来健康の18歳男性. 9ケ月前からの右股関節痛・右膝痛を主訴として近医を受診した. 臨床所見および画像検査から, 右大腿骨類骨骨腫と診断され, CTガイド下RFA目的で当科紹介受診となった. 単純X線写真において, 右大腿骨小転子よりやや尾側の骨皮質の限局性膨隆を認めた(図1).
ISSN:0016-254X