米国における「キルトと健康」に関する研究の実際と高齢者施設での取り組み
「はじめに」女性は長寿ではあるが健康寿命は短く, 他人の介助を受けながら暮らす方が多い. 介護を受けず, 自立度を維持しながら長生きできるようにするには, 要介護のリスク要因である認知症・抑うつの予防対策を考えることは急務である. 広瀬(2005)1)は「相談する場所や人がいない孤独な高齢者が増加する」と述べている. また, 心身の衰え, 社会的役割喪失, 配偶者との死別や親しい人との別離, 故郷を去るといった精神的な財産の喪失など『対象喪失』を経験していく割合も高くなっている. 西原(2002)2)は, 「男女とも有配偶者と比べて, 配偶者と死別した者は平均余命が短く, 罹患率, 死亡率が高...
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Veröffentlicht in: | 看護学統合研究 2014-03, Vol.15 (2), p.67-73 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」女性は長寿ではあるが健康寿命は短く, 他人の介助を受けながら暮らす方が多い. 介護を受けず, 自立度を維持しながら長生きできるようにするには, 要介護のリスク要因である認知症・抑うつの予防対策を考えることは急務である. 広瀬(2005)1)は「相談する場所や人がいない孤独な高齢者が増加する」と述べている. また, 心身の衰え, 社会的役割喪失, 配偶者との死別や親しい人との別離, 故郷を去るといった精神的な財産の喪失など『対象喪失』を経験していく割合も高くなっている. 西原(2002)2)は, 「男女とも有配偶者と比べて, 配偶者と死別した者は平均余命が短く, 罹患率, 死亡率が高い」と述べている. 近年増加する自殺の原因も, 配偶者の死から耐え難いさまざまな身体症状や健康障害を引き起こし, 特に女性高齢者は, 社会的孤立傾向におかれ, うつ状態から自殺企図へ繋がっていると言われている. |
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ISSN: | 1346-0692 |