プールを併設した介護施設のデイサービスを利用している在宅高齢者の現状―利用の目的と継続性より

「論文要旨」 在宅高齢者のデイサービスにプールや温泉など, 地域性の高いサービスを組み込み, 介護予防に貢献している介護事業所がある. デイサービスの利用者は圧倒的に女性が多く, またサービスを利用する動機は, 自分の意思より家族からの勧誘で参加する者が多かった. 利用当初は, 運動のため, リハビリといった目的であったが, サービスを継続するうちに, 施設利用の満足だけでなく高齢者は, 「顔なじみの利用者に会える」といった生き甲斐作りに活用し, 生きる張り合いを見つけていた. 一方介護者は高齢者の精神的側面への援助を求めており, このデイサービスを利用することが, 両者の満足感に繋がっていた...

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Veröffentlicht in:看護学統合研究 2008-03, Vol.9 (2), p.37-45
Hauptverfasser: 安藤純子, 讃井真理, 森川千鶴子, 安原耕一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「論文要旨」 在宅高齢者のデイサービスにプールや温泉など, 地域性の高いサービスを組み込み, 介護予防に貢献している介護事業所がある. デイサービスの利用者は圧倒的に女性が多く, またサービスを利用する動機は, 自分の意思より家族からの勧誘で参加する者が多かった. 利用当初は, 運動のため, リハビリといった目的であったが, サービスを継続するうちに, 施設利用の満足だけでなく高齢者は, 「顔なじみの利用者に会える」といった生き甲斐作りに活用し, 生きる張り合いを見つけていた. 一方介護者は高齢者の精神的側面への援助を求めており, このデイサービスを利用することが, 両者の満足感に繋がっていた. 「はじめに」 平成12年(2000年)4月の介護保険制度開始から早いもので7年経過した. 介護サービス利用者は開始時の2倍を超えるなど, 高齢期の国民生活を支える制度として定着してきている一方で, 利用の伸びに伴い費用も急速に増大した.
ISSN:1346-0692