介護支援専門員のケアマネジメント実践におけるインフォーマル資源活用に対する態度とその関連要因

「抄録」本研究では, 介護支援専門員 (CM) のケアマネジメント実践におけるインフォーマル資源 (IF) 活用に対する態度を明らかにし, 活用頻度・属性との関連を考察することを目的とした. 首都圏4自治体の居宅介護支援事業所・地域包括支援センター所属のCM・主任CMを対象として郵送調査とオンライン調査を実施した結果, 988票の有効回答 (回答率42.7%) を得た. 探索的因子分析の結果, 「本人の暮らし・つきあい重視」「IF活用しやすい制度等希求」「本人のウェルビーイング重視」「介護保険優先」「積極的なIF巻き込み」の5因子が抽出された. 各因子得点を従属変数とし, IF活用頻度, 主任...

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Veröffentlicht in:老年社会科学 2024-04, Vol.46 (1), p.20-30
Hauptverfasser: 松岡洋子, 渡邊大輔, 中島民恵子, 沼田裕樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「抄録」本研究では, 介護支援専門員 (CM) のケアマネジメント実践におけるインフォーマル資源 (IF) 活用に対する態度を明らかにし, 活用頻度・属性との関連を考察することを目的とした. 首都圏4自治体の居宅介護支援事業所・地域包括支援センター所属のCM・主任CMを対象として郵送調査とオンライン調査を実施した結果, 988票の有効回答 (回答率42.7%) を得た. 探索的因子分析の結果, 「本人の暮らし・つきあい重視」「IF活用しやすい制度等希求」「本人のウェルビーイング重視」「介護保険優先」「積極的なIF巻き込み」の5因子が抽出された. 各因子得点を従属変数とし, IF活用頻度, 主任CM経験年数等の属性を独立変数として一元配置分散分析にて比較した結果, 本人の日常生活, ウェルビーイングを重視する態度や積極的にIFを巻き込む態度はIF活用を高めており, この傾向が強いのは経験5年以上の主任CM, 地域包括支援センターであることが明らかとなった.
ISSN:0388-2446