看護学領域の研究倫理のトピックス - インフォームド・コンセントと事例研究について

「抄録」2015年の「人を対象とする医学系研究の倫理指針」(医学系指針)(2017年改定)には, 看護学領域の研究も含まれることが示されたことから, それに沿った看護研究活動をすることが求められている. 医学系指針には, 質的研究や質問紙調査なども含まれているが, その中心は, 疾病の予防や治療方法の有効性等を検証する「医学」研究である. 看護研究は, 看護実践に限らず, 看護教育・管理なども研究対象の範囲は広く, また研究手法も多岐にわたっているため, 医学系指針をそのまま適用することがむずかしい場合もある. 本稿ではインフォームド・コンセントと事例研究をトピックスとして取り上げて, 看護学...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:老年社会科学 2020-01, Vol.41 (4), p.435-439
1. Verfasser: 松岡千代
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「抄録」2015年の「人を対象とする医学系研究の倫理指針」(医学系指針)(2017年改定)には, 看護学領域の研究も含まれることが示されたことから, それに沿った看護研究活動をすることが求められている. 医学系指針には, 質的研究や質問紙調査なども含まれているが, その中心は, 疾病の予防や治療方法の有効性等を検証する「医学」研究である. 看護研究は, 看護実践に限らず, 看護教育・管理なども研究対象の範囲は広く, また研究手法も多岐にわたっているため, 医学系指針をそのまま適用することがむずかしい場合もある. 本稿ではインフォームド・コンセントと事例研究をトピックスとして取り上げて, 看護学領域の研究における研究倫理の現状と課題について概観してみたい.
ISSN:0388-2446