「軽度要介護認定」高齢者の要介護度の推移の状況とその要因
「抄録」 本研究の目的は, 在宅の軽度要介護認定高齢者の要介護度の推移の状況とその要因を明らかにし, 介護予防対策の示唆を得ることである. 2004年度の要支援者1,555人と要介護1者1,357人の計2,912人について分析を行った. 基本属性, 身体・心理・社会的項目について単変量の解析より, 1年後の要介護度と有意であった項目について, 多重ロジスティック回帰分析を行った. 要支援者および要介護1者共に, 老研式活動能力指標得点の1点あがるごとのみが悪化を抑制する因子として抽出された. 要支援者では, 外出頻度の1週間に1回未満, 過去1年間の転倒経験あり, うつ傾向, 要介護1者では,...
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Veröffentlicht in: | 老年社会科学 2008, Vol.29 (4), p.471-484 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「抄録」 本研究の目的は, 在宅の軽度要介護認定高齢者の要介護度の推移の状況とその要因を明らかにし, 介護予防対策の示唆を得ることである. 2004年度の要支援者1,555人と要介護1者1,357人の計2,912人について分析を行った. 基本属性, 身体・心理・社会的項目について単変量の解析より, 1年後の要介護度と有意であった項目について, 多重ロジスティック回帰分析を行った. 要支援者および要介護1者共に, 老研式活動能力指標得点の1点あがるごとのみが悪化を抑制する因子として抽出された. 要支援者では, 外出頻度の1週間に1回未満, 過去1年間の転倒経験あり, うつ傾向, 要介護1者では, 歩行の介助, 排泄の失敗ありが悪化を促進する因子として有意に関連していた. 要支援者に対しては, 閉じこもり予防・支援, うつ予防・支援に加えて転倒予防の強化, 要介護1者に対しては, 下肢機能の筋力向上の強化, 排泄の失敗の予防・支援が介護予防につながると考えられる. |
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ISSN: | 0388-2446 |