地域住民の特定健康診査と歯周疾患検診における診査項目の関連性
鹿児島県曽於郡大崎町で,平成20-22年度に歯周疾患検診と特定健康診査を同時受診した住民263人(男性114人,女性149人,平均年齢65.1±9.4歳,年齢幅40-89歳)を対象に,特定健康診査と歯周疾患検診における診査項目の関連性について検証した.特定健康診査等情報提供票をもとに,身体計測,血圧,血中脂質,肝機能,血糖および尿の測定項目と生活習慣の情報を得た.歯周疾患検診では,歯周病の状況に加えて,口腔湿潤度,口臭の程度,歯垢付着状態,舌苔付着状態,洗口・吐出した蒸留水の粘度,アンモニア濃度および濁度を調べた.過去1年間の体重の増減,就寝前の食習慣,十分な睡眠,および生活指導に対する受講希...
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Veröffentlicht in: | 口腔衛生学会雑誌 2011/04/30, Vol.61(2), pp.245-253 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 鹿児島県曽於郡大崎町で,平成20-22年度に歯周疾患検診と特定健康診査を同時受診した住民263人(男性114人,女性149人,平均年齢65.1±9.4歳,年齢幅40-89歳)を対象に,特定健康診査と歯周疾患検診における診査項目の関連性について検証した.特定健康診査等情報提供票をもとに,身体計測,血圧,血中脂質,肝機能,血糖および尿の測定項目と生活習慣の情報を得た.歯周疾患検診では,歯周病の状況に加えて,口腔湿潤度,口臭の程度,歯垢付着状態,舌苔付着状態,洗口・吐出した蒸留水の粘度,アンモニア濃度および濁度を調べた.過去1年間の体重の増減,就寝前の食習慣,十分な睡眠,および生活指導に対する受講希望が口腔清潔度に,就寝前の食習慣が男性の歯周組織の状態に関連していることが示唆された.特定健康診査の各検査項目について,中央値により低値群と高値群の2群に分け歯周疾患検診結果との関係を調べたところ,肝機能および血糖の状態と口腔清潔度,口腔清掃度,歯周組織状態,唾液粘度,口腔内湿潤度,口臭程度などとの間に関連が認められた.以上の結果から,特定健康診査と歯周疾患検診における診査項目の間には関連性が存在することが明らかになった. |
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ISSN: | 0023-2831 2189-7379 |
DOI: | 10.5834/jdh.61.2_245 |