17. 長崎県歯科衛生士会における「口腔機能の向上」の取り組み―地域支援事業・口腔機能の維持管理
長崎県歯科衛生士会においては, 平成5年より行政・歯科医師会との連携により訪問口腔衛生指導事業や訪問歯科衛生指導としての口腔ケアのシステムを構築し, 平成12年の介護保険法制定から, 居宅療養管理指導としても歯科保健指導に取り組んできた. また平成18年度からは介護予防としての口腔機能の向上サービスの担当者として位置づけられ, 協力歯科衛生士の育成に努め, 介護予防における地域支援事業の一般高齢者施策・特定高齢者施策としての事業を実施している. 地域支援事業としてはお口の健康教室が主な事業で, 一般高齢者・特定高齢者を対象に事業を実施し, 口腔衛生状態の改善には多くの評価が得られ, 口腔機能に...
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Veröffentlicht in: | 口腔衛生学会雑誌 2010, Vol.60 (5), p.617-618 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 長崎県歯科衛生士会においては, 平成5年より行政・歯科医師会との連携により訪問口腔衛生指導事業や訪問歯科衛生指導としての口腔ケアのシステムを構築し, 平成12年の介護保険法制定から, 居宅療養管理指導としても歯科保健指導に取り組んできた. また平成18年度からは介護予防としての口腔機能の向上サービスの担当者として位置づけられ, 協力歯科衛生士の育成に努め, 介護予防における地域支援事業の一般高齢者施策・特定高齢者施策としての事業を実施している. 地域支援事業としてはお口の健康教室が主な事業で, 一般高齢者・特定高齢者を対象に事業を実施し, 口腔衛生状態の改善には多くの評価が得られ, 口腔機能については参加者の著しい機能低下がみられなかったことから, 目立った変化はみられないものの, 口腔と全身の関連など意識付けとしては十分な役割を果たしていると思われる. また平成21年度には口腔機能の維持管理加算に関するモデル事業に協力し, 施設での加算の状況については, 制度の周知が不十分であることや歯科関係者との連携が困難であることなどの問題点が示され, 口腔内状況調査においては入所者の口腔清掃指導が必要であることも示唆された. このような状況からチームアプローチの必要性や歯科衛生士の役割の重要性など, 本会においても歯科衛生士のマンパワーの養成, 資質の向上などに取り組むことが最重要課題と考える. |
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ISSN: | 0023-2831 |