11. 永久歯萌出の類型化とう蝕罹患性について

永久歯萌出時期の差がう蝕の感受性にどのような影響を及ぼしているかを探る目的で, 永久歯萌出時期の類型化を試み, そのう蝕罹患性との関連を解析した. 資料は山形県米沢市の小学校に平成7年に入学し, 平成15年の中学3年まで継続して定期歯科健康診断を受診した994名(男子506名, 女子488名)の歯科健康診断票を用いた. 歯萌出の類型化は, 小学1年時定期健診時の萌出状態から5型(I, M, IM, IIM, N型)に分類した. この永久歯萌出の類型では萌出に1.5~5年間の差があった. そこで, この萌出型別小学1年~中学3年までのDMFT指数の推移ではN型が2.2歯と最も低く, I型2.6歯...

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Veröffentlicht in:口腔衛生学会雑誌 2010, Vol.60 (3), p.244-244
Hauptverfasser: 結城昌子, 五十嵐栄, 中川正晴, 車田文雄, 長岡正博, 大橋明石, 廣瀬公治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:永久歯萌出時期の差がう蝕の感受性にどのような影響を及ぼしているかを探る目的で, 永久歯萌出時期の類型化を試み, そのう蝕罹患性との関連を解析した. 資料は山形県米沢市の小学校に平成7年に入学し, 平成15年の中学3年まで継続して定期歯科健康診断を受診した994名(男子506名, 女子488名)の歯科健康診断票を用いた. 歯萌出の類型化は, 小学1年時定期健診時の萌出状態から5型(I, M, IM, IIM, N型)に分類した. この永久歯萌出の類型では萌出に1.5~5年間の差があった. そこで, この萌出型別小学1年~中学3年までのDMFT指数の推移ではN型が2.2歯と最も低く, I型2.6歯, M型3.2歯, IM型3.7歯, 最も高いのがIIM型の4.5歯であった. 以上のことから小学1年時永久歯萌出の類型による萌出歯数が将来のう蝕罹患性に影響を与える可能性が示唆された.
ISSN:0023-2831