P9. 笑顔への歯科からのアプローチ

顔の表情はコミュニケーションを図るうえで不可欠であり, 特に“笑顔”は相手に与えるイメージを左右するにとどまらず個人のQOLを示すindicatorとなりうる重要な因子であると考えられる. 歯科医学の対象として顔面が挙げられるが, ほとんど対応できていないのが現状である. 本研究では, 笑顔に対して歯科の観点からアプローチすることを目的として, 20代の男女10名を対象に, Adobe Photoshop CS4ソフトを用いて, 下顎安静位(真顔)および笑顔の2態における口腔顔面周囲の変化を測定した. なお, 計測部位は左右口角間, 上唇・下唇の幅, 鼻中隔―上唇間, 左右口角および下唇から顔...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:口腔衛生学会雑誌 2009, Vol.59 (5), p.608-608
Hauptverfasser: 大橋晶子, 神光一郎, 三宅達郎, 木谷憲輔, 神原正樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:顔の表情はコミュニケーションを図るうえで不可欠であり, 特に“笑顔”は相手に与えるイメージを左右するにとどまらず個人のQOLを示すindicatorとなりうる重要な因子であると考えられる. 歯科医学の対象として顔面が挙げられるが, ほとんど対応できていないのが現状である. 本研究では, 笑顔に対して歯科の観点からアプローチすることを目的として, 20代の男女10名を対象に, Adobe Photoshop CS4ソフトを用いて, 下顎安静位(真顔)および笑顔の2態における口腔顔面周囲の変化を測定した. なお, 計測部位は左右口角間, 上唇・下唇の幅, 鼻中隔―上唇間, 左右口角および下唇から顔の輪郭までの垂直距離, 開口幅とした. その結果, 真顔と笑顔との間には口角の位置や口唇の幅などに変化が見られ, 笑顔に対する定量的解析の可能性が示唆された. 今後, 笑顔への多角的な解析を進め, 歯科が笑顔に対してどのような貢献ができるのかを検討していく予定である.
ISSN:0023-2831