3. 浜松市民(45歳~55歳)を対象としたデンタルサーベイランス事業の結果報告

【目的, 方法】浜松歯科医師会は口や歯の健康に関するさまざまな啓発活動を行っている. そこで市民の歯に関する意識や生活習慣の変化を知るため, 市内会員診療所に来院した45~55歳までの269名を対象に質問紙調査と口腔内診査を実施した. さらに一部9年前の調査との比較をした. 【結果】1. 歯科医院へ通院している2/3の方がPTCを経験していた. 2. 歯周病の程度により, その自覚率は異なり, 歯肉から出血がある者のうち50%は「歯周病がない」または「よくわからない」と回答していた. 3. 9年前と比較し20歯以上保有している者の割合が有意に高かった. 4. 喫煙が歯周病に影響を与えるという認...

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Veröffentlicht in:口腔衛生学会雑誌 2008, Vol.58 (2), p.140-140
Hauptverfasser: 鈴木慶太, 後藤浩, 貴志知宏, 森田一彦, 飯嶋聡, 龍口幹雄, 坪井信二, 中垣晴男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的, 方法】浜松歯科医師会は口や歯の健康に関するさまざまな啓発活動を行っている. そこで市民の歯に関する意識や生活習慣の変化を知るため, 市内会員診療所に来院した45~55歳までの269名を対象に質問紙調査と口腔内診査を実施した. さらに一部9年前の調査との比較をした. 【結果】1. 歯科医院へ通院している2/3の方がPTCを経験していた. 2. 歯周病の程度により, その自覚率は異なり, 歯肉から出血がある者のうち50%は「歯周病がない」または「よくわからない」と回答していた. 3. 9年前と比較し20歯以上保有している者の割合が有意に高かった. 4. 喫煙が歯周病に影響を与えるという認知度は9年前より高い傾向がみられた. 【考察】市民(患者)の歯にかかわる意識と生活習慣は歯科検診の普及と歯周疾患について正しい情報提供および専門家による口腔清掃や予防処置によって改善する. 今後は来院患者のみならず, 一般市民を対象にした調査を行うことが必要であると考えられた. 【結論】浜松市の患者を対象にした調査では9年前と今回では健康への意識と生活習慣も改善傾向が認められた. 今後は患者のみならず, 一般市民を対象にする調査も行うように努力する必要があると結論された.
ISSN:0023-2831