中学生の歯科健診結果と唾液量の関係について
唾液の分泌量が低下すると, 細菌の産生した酸の中和や拡散ができず, う蝕や歯肉炎のリスクが高まると考えられている. 本報告では, 中学2年生(男25名, 女23名)を対象に, 歯科健診の結果(DMFT, CPI)と唾液量との関係を調査した. その結果, 刺激唾液量とはDMFT, CPI, ともに関連が認められなかった. 安静時唾液量では, 男子においては両者ともに関連が認められなかった. 女子においては, DMFTが多くなると安静時唾液量が減少する傾向が有意ではないがうかがえた. また, CPIコードが2の群を0の群と比較すると, 前者の群の安静時唾液量が有意に高かった. これは, 唾液分泌量...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 唾液の分泌量が低下すると, 細菌の産生した酸の中和や拡散ができず, う蝕や歯肉炎のリスクが高まると考えられている. 本報告では, 中学2年生(男25名, 女23名)を対象に, 歯科健診の結果(DMFT, CPI)と唾液量との関係を調査した. その結果, 刺激唾液量とはDMFT, CPI, ともに関連が認められなかった. 安静時唾液量では, 男子においては両者ともに関連が認められなかった. 女子においては, DMFTが多くなると安静時唾液量が減少する傾向が有意ではないがうかがえた. また, CPIコードが2の群を0の群と比較すると, 前者の群の安静時唾液量が有意に高かった. これは, 唾液分泌量が増加すると歯肉炎のリスクが低くなるという考えと相対するものであるが, 安静時唾液量が増えると下顎前歯部の歯石沈着が進むため, CPIのコードが2となり, この傾向を示したということが考えられた. |
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ISSN: | 0023-2831 |