歯周疾患予防における歯間部清掃用具の使用率向上に関する考察

歯周疾患の有効な予防方法の1つとして, 歯間部清掃用具の使用が提唱されており, 新潟市ではその使用率の向上を目指して, さまざまな保健事業を行っている. 今回, われわれは歯間部清掃用具の使用に影響を与える要因を解析し, 今後のための基礎資料とすることを目的に調査を行った. 対象は平成11~14年の間に実施された1歳児歯科健診に参加した母親1,148名である. 調査は自記式の質問紙法で行い, 歯間部清掃用具の使用状況と歯周疾患に関する知識, 認識, 行動との関連について評価した. 本対象者の歯間部清掃用具の使用率は38.9%であった. また, 歯間部清掃用具の使用率は歯周疾患に対する知識をもつ...

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Hauptverfasser: 濃野要, 坂口真弓, 中村文, 岸洋志, 葭原明弘, 宮崎秀夫
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:歯周疾患の有効な予防方法の1つとして, 歯間部清掃用具の使用が提唱されており, 新潟市ではその使用率の向上を目指して, さまざまな保健事業を行っている. 今回, われわれは歯間部清掃用具の使用に影響を与える要因を解析し, 今後のための基礎資料とすることを目的に調査を行った. 対象は平成11~14年の間に実施された1歳児歯科健診に参加した母親1,148名である. 調査は自記式の質問紙法で行い, 歯間部清掃用具の使用状況と歯周疾患に関する知識, 認識, 行動との関連について評価した. 本対象者の歯間部清掃用具の使用率は38.9%であった. また, 歯間部清掃用具の使用率は歯周疾患に対する知識をもつこと, 症状の自覚, 特に出血の自覚をもつこと, 継続して健診, 指導を受けることと有意に関連していた. 今後は情報提供の機会の増加, 口腔内の状態を自覚するためのプログラムの作成, および診療所との連携による継続的な指導が必要と考えられる.
ISSN:0023-2831