新学習指導要領に対応した新しいスタイルの小学校歯科保健学習の検討
「緒言」平成14年度より施行された小学校学習指導要領では, その総則において「児童に生きる力をはぐくむことを目指し, 創意工夫を生かし特色ある教育活動を展開する中で, みずから学びみずから考える力の育成を図るとともに, 基礎的, 基本的な内容の確実な定着を図り, 個性を生かす教育の充実に努めなければならない」とされている1). 学童期はみずからの健康状態をみずからチェックし, セルフケアの概念を培えるもっとも大切な時期でもある2). 歯科保健においても小学校で教育を行う際には, 知識や技術の伝授だけではなく, 学んだ知識を自分のこととして捉え, 積極的に行動を改善し, 目的とする健康上の問題を...
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Veröffentlicht in: | 口腔衛生学会雑誌 2003/10/30, Vol.53(5), pp.608-610 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」平成14年度より施行された小学校学習指導要領では, その総則において「児童に生きる力をはぐくむことを目指し, 創意工夫を生かし特色ある教育活動を展開する中で, みずから学びみずから考える力の育成を図るとともに, 基礎的, 基本的な内容の確実な定着を図り, 個性を生かす教育の充実に努めなければならない」とされている1). 学童期はみずからの健康状態をみずからチェックし, セルフケアの概念を培えるもっとも大切な時期でもある2). 歯科保健においても小学校で教育を行う際には, 知識や技術の伝授だけではなく, 学んだ知識を自分のこととして捉え, 積極的に行動を改善し, 目的とする健康上の問題を解決する姿勢の育成が重要であろう. したがって, 歯科健康教育では, 口腔疾患の予防, 健康の増進を目指す一方, 将来にわたる口腔の自己管理能力や意識の育成も重要な目標になる3). 健康教育の手法は, 指導型と学習援助型4, 5)に大別される. 一般的に指導型は, ある疾患の予防や改善を目標とするため, その解決には即効性があるが持続性にかける, といわれている. 一方で, 学習援助型は, その最終目標を個人の自己管理能力の形成とし, 参加者の学習意欲向上から取り組むため, 保健行動の変容には時間がかかるものの, 一度変化すればその持続性に優れるといわれている. |
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ISSN: | 0023-2831 2189-7379 |
DOI: | 10.5834/jdh.53.5_608 |