インターネット調査による歯科に関する用語の認知と個人属性の関係

目的:歯科に関する用語の認知状況および年齢,性別,職業,居住地,歯科治療の経験と歯科に関する用語の認知度の関連を明らかにすることを目的に,インターネットを用いた調査方法を利用し調査研究を行った.方法:インターネットサイト上に,「歯科に関する用語理解度とイメージの調査」と題した質問ページを開設し,17項目の歯科および医科の用語の認知状況について回答を求めた.結果:1.認知度の高い用語は歯石,歯垢,歯間ブラシ,キシリトールであった.2.認知に年齢層の影響を受けやすい用語は,歯石,インプラント,プラークコントロール,インフォームド・コンセント,デンタルフロス,フッ素の応用であった.3.認知に性別の影...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:口腔衛生学会雑誌 2003/07/30, Vol.53(3), pp.211-220
Hauptverfasser: 森田, 一三, 外山, 敦史, 熊谷, 法子, 福沢, 歌織, 山本, 恭子, 中垣, 晴男, 立松, 正志, 川口, 豊造
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:歯科に関する用語の認知状況および年齢,性別,職業,居住地,歯科治療の経験と歯科に関する用語の認知度の関連を明らかにすることを目的に,インターネットを用いた調査方法を利用し調査研究を行った.方法:インターネットサイト上に,「歯科に関する用語理解度とイメージの調査」と題した質問ページを開設し,17項目の歯科および医科の用語の認知状況について回答を求めた.結果:1.認知度の高い用語は歯石,歯垢,歯間ブラシ,キシリトールであった.2.認知に年齢層の影響を受けやすい用語は,歯石,インプラント,プラークコントロール,インフォームド・コンセント,デンタルフロス,フッ素の応用であった.3.認知に性別の影響を受けやすい用語は,歯石,歯周ポケット,ヘルスプロモーション,歯の漂白,歯間ブラシ,キシリトール,デンタルフロス,再石灰化,顎関節症であった.4.職業は,デンタルフロスを除く16の用語の認知に影響していた.5.地方の違いにより認知が異なっていた用語は,インプラント,プラークコントロール,インフォームド・コンセント,歯の漂白,8020,キシリトールであった.結論:以上より,インターネットを用いることにより,歯科に関する用語の認知度,特に20〜40歳代の世代についての認知度を知ることができ,個人の属性により較差がみられると結論された.
ISSN:0023-2831
2189-7379
DOI:10.5834/jdh.53.3_211