歯科診療所におけるCOの事後措置の経過観察

平成8~13年度に学校健診でCOを保有し「歯科受診の勧め」を持参して, 歯科診療所で精査と事後措置を受診, さらに1年後の精査でも追跡調査できた米沢市の小, 中学生770名について, 1年間のCOの動向を観察した. その結果, 学校健診で健全歯あるいは齲蝕歯と判定された歯から, 低率ではあるが精査においてCOが検出された. その割合は健全歯から3%, 齲蝕歯から7%であった. これらのCOは, 精査で診断された全COの48%を占め, この割合は小学校の低学年より高学年, 高学年より中学生ほど高率化する傾向がみられ, 学校健診のCOに対する精査の有用性が示唆された. また, 精査COの1年後の動...

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Hauptverfasser: 五十嵐栄, 結城昌子, 車田文雄, 中川正晴, 宮澤忠蔵
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:平成8~13年度に学校健診でCOを保有し「歯科受診の勧め」を持参して, 歯科診療所で精査と事後措置を受診, さらに1年後の精査でも追跡調査できた米沢市の小, 中学生770名について, 1年間のCOの動向を観察した. その結果, 学校健診で健全歯あるいは齲蝕歯と判定された歯から, 低率ではあるが精査においてCOが検出された. その割合は健全歯から3%, 齲蝕歯から7%であった. これらのCOは, 精査で診断された全COの48%を占め, この割合は小学校の低学年より高学年, 高学年より中学生ほど高率化する傾向がみられ, 学校健診のCOに対する精査の有用性が示唆された. また, 精査COの1年後の動向では, 健全歯に改善される割合が24%に達する一方で, 齲蝕歯に移行する歯が30%にも達し, 事後措置のなかで齲蝕予防を目的とした保健指導の充実の必要性が強く示唆された.
ISSN:0023-2831