尾張旭市歯科保健活動の事業評価

地域保健法の施行に伴い, 尾張旭市の歯科保健活動について事業評価と検討をしたので報告する. 内容は1歳6ヵ月児の生活習慣とその後のう蝕変化の相関をみた. 対象は平成3年7月～平成4年8月生まれの子で1歳6ヵ月児歯科検診, 2歳6ヵ月児歯科検診, 3歳児歯科検診をすべて尾張旭市で受診した子, 588名, χ2検定の結果, う蝕のO1, O2判定項目に有意差がみられ, 特にジュースを飲用する習慣に有意差がみられた. ジュース=う蝕ではなく, ジュースを飲用する習慣がう蝕を誘発させていると考え, 今後歯みがき習慣とともに食を中心にした生活習慣の見直しが必要であると思われる. 平成10年度の尾張旭市の歯科保健活動として, 母親学級での妊婦教育から歯の萌える6ヵ月, 1歳6ヵ月, 2歳3ヵ月, 3, 4, 5, 6歳までの歯科健康教育の充実と, 歯科検診, フッ素塗布をあわせた歯科保健活動を実施する.