障害児施設に通所する幼児の歯科保健について
S市障害児施設に通所する幼児(10施設140名)の保護者を対象に, 歯科保健意識および行動などを調査し, 対象者のニーズの把握を目的として質問紙調査を行った. また対照群として同年齢の保育所幼児保護者に同一の調査を行った. その結果, 齲蝕有病状況は保育所幼児と比較し, df歯数, 有病者率が低く, 施設幼児を受け入れる歯科医療機関が限定されがちながらも, 保育所幼児と比べ定期検診や予防処置を実施している者が多かった. また, 歯科保健のニーズについては, 齲蝕などの口腔疾患の情報や指導のみではなく, フッ素などの予防についてのニーズのほうが高かった. 以上の事柄から, 障害児施設の通所する幼...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | S市障害児施設に通所する幼児(10施設140名)の保護者を対象に, 歯科保健意識および行動などを調査し, 対象者のニーズの把握を目的として質問紙調査を行った. また対照群として同年齢の保育所幼児保護者に同一の調査を行った. その結果, 齲蝕有病状況は保育所幼児と比較し, df歯数, 有病者率が低く, 施設幼児を受け入れる歯科医療機関が限定されがちながらも, 保育所幼児と比べ定期検診や予防処置を実施している者が多かった. また, 歯科保健のニーズについては, 齲蝕などの口腔疾患の情報や指導のみではなく, フッ素などの予防についてのニーズのほうが高かった. 以上の事柄から, 障害児施設の通所する幼児の歯科保健のニーズが, 保育所に通所する同年齢のものと必ずしも一致していなかったことがわかった. 施設幼児の保護者は口腔も含めた健康に対して関心が高く, 口腔疾患の予防についても積極的な考えを持って行動していると思われた. |
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ISSN: | 0023-2831 |