固定化吸着剤を配合した歯磨剤のプラーク除去効果

歯学部学生80名(男性42名, 女性38名)を対象に, 細菌の吸着が期待される固定化吸着剤を配合した歯磨剤と無配合の歯磨剤のプラーク除去効果を, クロスオーバー二重盲検法にて比較検討した. 試験期間は, 対照群および実験群とも4週間とした. 評価は試験開始時のブラッシング前と後および4週間経過後のブラッシング後に, 歯頸部のプラーク付着量を測定した. その結果, 対照群に比較して実験群では, 全体, 頬側, 舌側, 上顎, 下顎, 近遠心, 中央部の各部位において, 1回のブラッシングによるプラーク除去率が高いこと, ブラッシング4週間後のプラーク付着量が減少することが認められた. 以上の結果...

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Hauptverfasser: 大橋明石, 相馬親良, 国分美和子, 結城昌子, 瀬川洋, 楠憲治
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:歯学部学生80名(男性42名, 女性38名)を対象に, 細菌の吸着が期待される固定化吸着剤を配合した歯磨剤と無配合の歯磨剤のプラーク除去効果を, クロスオーバー二重盲検法にて比較検討した. 試験期間は, 対照群および実験群とも4週間とした. 評価は試験開始時のブラッシング前と後および4週間経過後のブラッシング後に, 歯頸部のプラーク付着量を測定した. その結果, 対照群に比較して実験群では, 全体, 頬側, 舌側, 上顎, 下顎, 近遠心, 中央部の各部位において, 1回のブラッシングによるプラーク除去率が高いこと, ブラッシング4週間後のプラーク付着量が減少することが認められた. 以上の結果から, 固定化吸着剤を配合した歯磨剤のプラーク除去効果は, 無配合の歯磨剤の除去作用よりも高く, 有用であることが確認された.
ISSN:0023-2831