小児歯科開業医における継続的管理群の実態について
はじめに;われわれの歯科では, 定期管理が生活の中に定着し, セルフケアが確立された健康な子供たちが育ってきている. 今後すべての子供たちの口腔保健が保証されるために, 今後の課題を検討したので以下報告する. 対象;当歯科医院に永久歯が萌出後, 半年以上のブランクがなく継続的管理した, 男子15名, 女子26名計41名である. 当歯科医院の管理システム;口腔機能の完成への援助とセルフケア確立のため, 3~4ヵ月ごとの定期検診を行っている. 評価;管理群の乳歯時のう蝕状況は平均9.2本で, 12歳児のDMFTは0.32本, う蝕罹患者率は17.1%であった. 家庭内管理ではフッ素洗口継続者は26...
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Zusammenfassung: | はじめに;われわれの歯科では, 定期管理が生活の中に定着し, セルフケアが確立された健康な子供たちが育ってきている. 今後すべての子供たちの口腔保健が保証されるために, 今後の課題を検討したので以下報告する. 対象;当歯科医院に永久歯が萌出後, 半年以上のブランクがなく継続的管理した, 男子15名, 女子26名計41名である. 当歯科医院の管理システム;口腔機能の完成への援助とセルフケア確立のため, 3~4ヵ月ごとの定期検診を行っている. 評価;管理群の乳歯時のう蝕状況は平均9.2本で, 12歳児のDMFTは0.32本, う蝕罹患者率は17.1%であった. 家庭内管理ではフッ素洗口継続者は26.8%で, フロスの毎日継続者は9.8%であった. 考察;乳歯, 永久歯とも, う蝕が0である子は1名2.4%, 乳歯う蝕が1~4本は6人14.6%, 5~9本は15人36.6%, 10本以上は19人46.3%であった. 今回の調査で, 乳歯時に重度のう蝕があっても, 管理群の子供たちは口腔の健康を得ることが可能であること, ホームケアとしてフロス, フッ素洗口は予防に熱心な家庭でも継続性に問題があり, 繰り返し指導の必要性が認識された. う蝕評価はWHOの目標である12歳児DMFT3が使われるが, 公衆衛生的目標であり, かかりつけ医の目標として0.5以下は可能であることも示唆された. おわりに;生涯歯科保健を推進するため20歳までの歯科保健体系が最も重要であり, 今後は予防にイセンティブされる制度構築が必要と思われる. |
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ISSN: | 0023-2831 |