5. 17年間の園児う蝕罹患状況の推移

「目的」:本校では1963年の創立以来, 学生の教育および実習の一環として中野区の私立幼稚園2施設の園児に対し, 集団を対象とした歯科衛生教育, 個別の歯磨き指導, ならびに口腔内観察を行ってきた. 今回, 1980年から1996年までの17年間における園児のう蝕罹患状態の推移を分析したので報告した. 対象および方法:対象は中野区の2つの幼稚園で, 1980年から1996年までの対象園児は, 男女あわせて総計4,153名, 診査時の年齢は3歳児731名, 4歳児1,621名, 5歳児1,801名であった. 結果および考察:う蝕罹患者率は1985年から減少傾向になった. 1人平均う歯数は徐々に減...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:口腔衛生学会雑誌 1997, Vol.47 (2), p.231-232
Hauptverfasser: 荒木久美子, 佐々木マリコ, 山田真里子, 宇山尚子, 山根瞳, 尾崎文子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」:本校では1963年の創立以来, 学生の教育および実習の一環として中野区の私立幼稚園2施設の園児に対し, 集団を対象とした歯科衛生教育, 個別の歯磨き指導, ならびに口腔内観察を行ってきた. 今回, 1980年から1996年までの17年間における園児のう蝕罹患状態の推移を分析したので報告した. 対象および方法:対象は中野区の2つの幼稚園で, 1980年から1996年までの対象園児は, 男女あわせて総計4,153名, 診査時の年齢は3歳児731名, 4歳児1,621名, 5歳児1,801名であった. 結果および考察:う蝕罹患者率は1985年から減少傾向になった. 1人平均う歯数は徐々に減少した. う蝕罹患状態は徐々に軽症化した. う歯の処置はう蝕の軽症化に伴い, 一旦処置率が低下し, また上昇の傾向にある. 保護者や, 園の関心の低下が考えられ, 学校としての対応も再考しなければならない.
ISSN:0023-2831