フッ化物応用を中心とした地域歯科保健活動

「緒言」福岡県久山町では, 1984年4月からフッ化物応用を中心とした地域歯科保健活動に取り組んできた. これは1. 5歳から3歳までフッ化物歯面塗布, 幼稚園入園時から小学6年生までフッ化物洗口法を実施し, それと並行して園児・児童および母親を中心とし一貫した歯科保健教育を行うものであり, これらの内容については既に報告している1). 当初, 6年後の1990年を一つの区切りとし, (1)12歳児のDMFTを3以下にする2), (2)齲蝕の完全治療, の2つの目標を掲げて歯の健康づくり運動を展開してきた. 今回は, その6年間の活動の成果として, 1. 5歳児から中学校生徒までの歯科保健活動...

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Veröffentlicht in:口腔衛生学会雑誌 1991, Vol.41 (5), p.716-722
Hauptverfasser: 岩瀬達雄, 於保孝彦, 山口登, 沼田陽子, 下川聖司, 斎藤俊行, 竹林英彦, 稲井裕子, 岡本勇人, 森岡俊夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」福岡県久山町では, 1984年4月からフッ化物応用を中心とした地域歯科保健活動に取り組んできた. これは1. 5歳から3歳までフッ化物歯面塗布, 幼稚園入園時から小学6年生までフッ化物洗口法を実施し, それと並行して園児・児童および母親を中心とし一貫した歯科保健教育を行うものであり, これらの内容については既に報告している1). 当初, 6年後の1990年を一つの区切りとし, (1)12歳児のDMFTを3以下にする2), (2)齲蝕の完全治療, の2つの目標を掲げて歯の健康づくり運動を展開してきた. 今回は, その6年間の活動の成果として, 1. 5歳児から中学校生徒までの歯科保健活動の実施状況やその齲蝕予防効果について評価を行った. 「調査対象と方法」1. 調査対象, 調査は, 福岡県久山町の1. 5歳から中学3年生を対象とした. 福岡県久山町は, 福岡市の東約13kmに位置する農業を中心とした町である. 昭和36年から九州大学医学部第二内科と提携して成人病対策に取り組み3), 独特の健康行政は, 「久山方式」として世界的にも知られている.
ISSN:0023-2831