10)郡山市の保育園児と幼稚園児の口腔内状況について

3歳から就学児までの期間は, 乳歯齲蝕の増加期であることから, 幼児の口腔衛生に対し, 十分な関心を持たなければならない時期である. この時期の幼児は保育所や幼稚園に通園していることから, 養育者さらには当該施設の保育担当者に幼児の歯科保健活動を実施し, 幼児に対し口腔衛生的な養育環境の確保を図ることが大切である. そこで, 歯科保健計画立案の資料を得る目的で, 郡山市の保育所(5カ所)および幼稚園(2ヵ所)に通う3歳から6歳の幼児(576名)を対象に, 口腔衛生状況を調査した. その結果, 一人平均dft数, 歯垢付着状態, 歯肉炎の状態など, いずれも一部の年齢層を除いて, 保育所児の方が...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:口腔衛生学会雑誌 1990, Vol.40 (3), p.352-352
Hauptverfasser: 結城昌子, 国分美和子, 窪田明久, 瀬川洋, 清水秋雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:3歳から就学児までの期間は, 乳歯齲蝕の増加期であることから, 幼児の口腔衛生に対し, 十分な関心を持たなければならない時期である. この時期の幼児は保育所や幼稚園に通園していることから, 養育者さらには当該施設の保育担当者に幼児の歯科保健活動を実施し, 幼児に対し口腔衛生的な養育環境の確保を図ることが大切である. そこで, 歯科保健計画立案の資料を得る目的で, 郡山市の保育所(5カ所)および幼稚園(2ヵ所)に通う3歳から6歳の幼児(576名)を対象に, 口腔衛生状況を調査した. その結果, 一人平均dft数, 歯垢付着状態, 歯肉炎の状態など, いずれも一部の年齢層を除いて, 保育所児の方が幼稚園児より口腔衛生状況が不良であった. これは, 調査対象となった保育所と幼稚園との地理環境, その他の条件を均一化しなかったことにも原因があると考えられるが, いずれも歯科保健活動の必要が認められた.
ISSN:0023-2831