腰椎硬膜外脂肪腫症の3例

【目的】腰椎硬膜外脂肪腫症を3例経験したので報告する. 【対象】男性3例, 年齢66歳, 66歳, 60歳. 【方法】臨床所見, 画像所見, 治療成績を検討. 【結果】ステロイド使用2例, 未使用1例. BMIは平均24. 9と高度の肥満は認めなかった. 3例とも腰椎部発生. MRI, CT上, 硬膜管がY字型に狭窄されたYsignを認めた. 3例とも手術実施し, 手術所見では黄色靭帯と硬膜管との間に増殖した脂肪組織が存在. 椎弓, 黄色靭帯だけでなく硬膜外脂肪組織も摘出し, 硬膜管が拡大した. JOAスコア自覚症状項目で改善率は総合62%だった. 【考察】硬膜外脂肪腫症の報告は, 1975年...

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Hauptverfasser: 小林篤樹, 久野木順一, 椎名逸雄, 瀬尾理利子
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【目的】腰椎硬膜外脂肪腫症を3例経験したので報告する. 【対象】男性3例, 年齢66歳, 66歳, 60歳. 【方法】臨床所見, 画像所見, 治療成績を検討. 【結果】ステロイド使用2例, 未使用1例. BMIは平均24. 9と高度の肥満は認めなかった. 3例とも腰椎部発生. MRI, CT上, 硬膜管がY字型に狭窄されたYsignを認めた. 3例とも手術実施し, 手術所見では黄色靭帯と硬膜管との間に増殖した脂肪組織が存在. 椎弓, 黄色靭帯だけでなく硬膜外脂肪組織も摘出し, 硬膜管が拡大した. JOAスコア自覚症状項目で改善率は総合62%だった. 【考察】硬膜外脂肪腫症の報告は, 1975年Leeらが腎移植後ステロイド投与され発症した症例を報告して以来散見される. 発生部位は胸椎部, 腰椎部に多い. 治療は, 手術, ステロイド減量, 体重減少が報告されている. 【結語】BBD出現, IC5分以内など症状が重篤な場合, 手術治療を実施する価値がある.
ISSN:1345-9074