腰椎椎間板ヘルニアに対する神経根ブロック

神経根ブロックがどのような症例に対し奏功したかを検討した.平成11年に当院で入院加療を行った腰椎椎間板ヘルニア189例を対象とした.男151例,女38例で,入院時平均年齢は45.2歳(16∼81歳)であった.入院時JOA score,ヘルニアのレベル,脱出部位とmigration,ブロック効果,予後について検討した.神経根ブロックは,平均1.31回(最大3回)施行し,神経根ブロックによる副作用,症状の増悪を認めた症例はなかった.神経根ブロックにて症状の著明な改善がみられなかった76例と,退院後症状の増悪を認め7例が当院で,1例が他医にて手術加療を受けた.傍正中型でmigrationの小さい症例...

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Veröffentlicht in:日本腰痛学会雑誌 2001, Vol.7(1), pp.105-109
Hauptverfasser: 菅田, 吉昭, 今井, 健, 石井, 秀典, 小西, 明, 角南, 義文
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:神経根ブロックがどのような症例に対し奏功したかを検討した.平成11年に当院で入院加療を行った腰椎椎間板ヘルニア189例を対象とした.男151例,女38例で,入院時平均年齢は45.2歳(16∼81歳)であった.入院時JOA score,ヘルニアのレベル,脱出部位とmigration,ブロック効果,予後について検討した.神経根ブロックは,平均1.31回(最大3回)施行し,神経根ブロックによる副作用,症状の増悪を認めた症例はなかった.神経根ブロックにて症状の著明な改善がみられなかった76例と,退院後症状の増悪を認め7例が当院で,1例が他医にて手術加療を受けた.傍正中型でmigrationの小さい症例および外側型の症例は神経根ブロックの効果が持続せず,手術を要する傾向がみられた.神経根ブロックは,正中型とmigrationの大きい症例についてはより効果的な治療法と思われた.
ISSN:1345-9074
1882-1863
DOI:10.3753/yotsu.7.105