化学工業グループにおける職業性腰痛の疫学的検討

化学工業グループの従業員に腰痛に関するアンケートを行い, 職種の違いと腰痛の発生状況について調査を行った.調査は1994年7月1日時点で勤務していた2,014名について行った.アンケートは腰痛の有無, 身体的状況, 仕事の内容などに関する85の設問からなり, 有効回答が得られた1,898名を調査対象とした.調査時に腰痛を認めるものは385名 (20.3%) であった.身体的状況では年齢, 身長, BMIが高い値ほど腰痛が多い傾向を示、した.部門別にみると現場作業・製造作業・車両運転に腰痛の有訴率が高かった.製造作業では寒冷・重量物の扱い・中腰作業が, 現場作業ではこれに屋外作業・極端に体を曲げ...

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Veröffentlicht in:日本腰痛研究会雑誌 1996/12/11, Vol.2(1), pp.12-16
Hauptverfasser: 宮本, 雅史, 白井, 康正, 武内, 俊次, 元文, 芳和, 金田, 和容, 大野, 達朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:化学工業グループの従業員に腰痛に関するアンケートを行い, 職種の違いと腰痛の発生状況について調査を行った.調査は1994年7月1日時点で勤務していた2,014名について行った.アンケートは腰痛の有無, 身体的状況, 仕事の内容などに関する85の設問からなり, 有効回答が得られた1,898名を調査対象とした.調査時に腰痛を認めるものは385名 (20.3%) であった.身体的状況では年齢, 身長, BMIが高い値ほど腰痛が多い傾向を示、した.部門別にみると現場作業・製造作業・車両運転に腰痛の有訴率が高かった.製造作業では寒冷・重量物の扱い・中腰作業が, 現場作業ではこれに屋外作業・極端に体を曲げる作業を加えた5項目が腰痛発症のリスクファクターであった.また, 部門の違いにより腰痛の有訴率やリスクファクターに差があり, 個々の状況に則した改善が必要である.
ISSN:1341-7355
1884-2186
DOI:10.14898/yotsu1995.2.12