問診による日常生活調査と腰痛について

腰痛の原因に日常生活様式が大きく関与していると考え, 20~65歳までの腰痛患者1,071例に対して1994年に問診による日常生活調査を行い, 10年前の1984年における20~65歳までの腰痛患者, 1,800例の調査と比較した.また, 腰痛の誘因が不明瞭な610例について, 作業内容と発生との関連を検討した.現在と10年前を比較すると柔らかい寝具, 和式トイレ, 踵の高い履物などの使用は減少しているが, 急ぎ足や階段昇降での胸痛, 息切れの頻度は増加していた. 事務職や営業などの仕事で同じ姿勢をとることによって腰痛が起こりやすくなる時間は, 立位, 座位共に2時間と考えられる. 慢性腰痛患...

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Veröffentlicht in:日本腰痛研究会雑誌 1995/10/26, Vol.1(1), pp.7-12
Hauptverfasser: 藤森, 信広, 高山, 螢, 木下, 朋雄, 木下, 知子, 下津, 光史, 竹下, 栄作
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:腰痛の原因に日常生活様式が大きく関与していると考え, 20~65歳までの腰痛患者1,071例に対して1994年に問診による日常生活調査を行い, 10年前の1984年における20~65歳までの腰痛患者, 1,800例の調査と比較した.また, 腰痛の誘因が不明瞭な610例について, 作業内容と発生との関連を検討した.現在と10年前を比較すると柔らかい寝具, 和式トイレ, 踵の高い履物などの使用は減少しているが, 急ぎ足や階段昇降での胸痛, 息切れの頻度は増加していた. 事務職や営業などの仕事で同じ姿勢をとることによって腰痛が起こりやすくなる時間は, 立位, 座位共に2時間と考えられる. 慢性腰痛患者の治療と予防には一人一人の日常生活をできるだけ詳細に調査して対応していくことが必要である.
ISSN:1341-7355
1884-2186
DOI:10.14898/yotsu1995.1.7