Prevention of Unsaturated Fatty Alcohols Depravation by Selective Hydrogenation of Conjugated Double Bonds

「1 緒言」オレイルアルコールを主成分とする不飽和アルコールは液状である点やそれによる取り扱い性の向上, また, その二重結合の化学的修飾が可能であるなどの特徴があり, さまざまな用途に使用されているが, 一般的に工業用不飽和アルコールは色相安定性や臭い戻りなどの経時安定性が低いとされている. この不飽和アルコールの弱点である経時安定性を向上させることが可能であれば, 利用範囲はさらに広がるものと期待される. 一般に炭素-炭素不飽和結合, 特に二重結合を2ケ以上有する化合物が混在すると脂肪族アルコールの液状化や二重結合の化学修飾などに役立つものの同時に色相安定性の低下や臭い戻りの起こりやすさな...

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Veröffentlicht in:Journal of Oleo Science 2005, Vol.54 (12), p.649-654
Hauptverfasser: Kango FUJITANI, Hisao NAKAOKA, Mamoru MOTOTANI, Yoshinori KOBAYASHI
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1 緒言」オレイルアルコールを主成分とする不飽和アルコールは液状である点やそれによる取り扱い性の向上, また, その二重結合の化学的修飾が可能であるなどの特徴があり, さまざまな用途に使用されているが, 一般的に工業用不飽和アルコールは色相安定性や臭い戻りなどの経時安定性が低いとされている. この不飽和アルコールの弱点である経時安定性を向上させることが可能であれば, 利用範囲はさらに広がるものと期待される. 一般に炭素-炭素不飽和結合, 特に二重結合を2ケ以上有する化合物が混在すると脂肪族アルコールの液状化や二重結合の化学修飾などに役立つものの同時に色相安定性の低下や臭い戻りの起こりやすさなど経時安定性を低下させる原因となる. これを解決する方法として主要成分であるオレイルアルコールを分離精製して高純度化する手法は有効であるが, 工業的な製法としては経済的理由から現実的でない. これに対し我々は, 多成分からなる通常入手可能な工業用オレイルアルコールの選択的水素添加により経時安定性に優れた不飽和アルコール, いわば, 高品位不飽和アルコールを得たので報告する.
ISSN:1345-8957