Mortierella属糸状菌の培養に用いる新規窒素源に関する研究
ポテト・デキストロース・寒天培地は菌の保存用培地として広く使用されている。他方, 我々は高度不飽和脂肪酸を生産するカビをスクリーニングしている間にMortierella属に代表される多くの糸状菌はポテトタンパク抽出物を含む培地で最もよく成長し, 脂質を乾燥菌体重量の約35%蓄積することを見出した。 最近ポテトタンパク粉末が市場で入手可能となったので, Mortierella alpinaの固体培養と液体培養を実施することにより, その粉末の性能を評価した。その結果ポテトタンパク抽出物の代替としてポテトタンパク粉末を培養に用いても, 両者の培養方法で成長する菌の形態および収穫量において差異は認め...
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Veröffentlicht in: | 日本油化学会誌 2000/05/20, Vol.49(5), pp.479-485,514 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ポテト・デキストロース・寒天培地は菌の保存用培地として広く使用されている。他方, 我々は高度不飽和脂肪酸を生産するカビをスクリーニングしている間にMortierella属に代表される多くの糸状菌はポテトタンパク抽出物を含む培地で最もよく成長し, 脂質を乾燥菌体重量の約35%蓄積することを見出した。 最近ポテトタンパク粉末が市場で入手可能となったので, Mortierella alpinaの固体培養と液体培養を実施することにより, その粉末の性能を評価した。その結果ポテトタンパク抽出物の代替としてポテトタンパク粉末を培養に用いても, 両者の培養方法で成長する菌の形態および収穫量において差異は認められなかった。固体培地にポテトタンパク粉末を用いるときの最適濃度は0.25-0.50%, 液体培地に用いる時は1.0-2.0%の濃度が好ましかった。 ポテトタンパク粉末液体培地で培養した菌の蓄積した脂質は大豆タンパク粉末液体培地で培養した菌の蓄積脂質よりも50-100%多かった。それぞれの培地の成分を検討したところ, アミノ酸組成 (種類, 構成比) あるいはその他の物質がその要因ではないかと推定された。 |
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ISSN: | 1341-8327 1884-1996 |
DOI: | 10.5650/jos1996.49.479 |