フルオロアルキル基が末端に導入されたヒドロキシおよびジヒドロキシセグメント含有オリゴマー類の合成と性質

過酸化フルオロアルカノイルをキーマテリアルとし, 本過酸化物をN- (2-ヒドロキシプロピル) メタクリルアミド (HPMA), N, N- (2, 2-ジヒドロキシエチル) アクリルアミド (DHAA) とそれぞれ反応させて, ペルフルオロプロピル基, ペルフルオロオキサアルキル基が末端に導入された新規なヒドロキシ, ジヒドロキシセグメント含有オリゴマー類を合成した。ペルフルオロオキサアルキル基含有HPMAオリゴマー類は, メタノール, エタノール, テトラヒドロフラン等の極性有機溶媒に可溶であった。特にペルフルオロ-1-メチル-2-オキサペンチル基含有HPMAオリゴマー類は, 水にも一部可...

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Veröffentlicht in:日本油化学会誌 1999/06/20, Vol.48(6), pp.601-606,626
Hauptverfasser: 沢田, 英夫, 吉野, 美子, 池末, 由香, 川瀬, 徳三
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:過酸化フルオロアルカノイルをキーマテリアルとし, 本過酸化物をN- (2-ヒドロキシプロピル) メタクリルアミド (HPMA), N, N- (2, 2-ジヒドロキシエチル) アクリルアミド (DHAA) とそれぞれ反応させて, ペルフルオロプロピル基, ペルフルオロオキサアルキル基が末端に導入された新規なヒドロキシ, ジヒドロキシセグメント含有オリゴマー類を合成した。ペルフルオロオキサアルキル基含有HPMAオリゴマー類は, メタノール, エタノール, テトラヒドロフラン等の極性有機溶媒に可溶であった。特にペルフルオロ-1-メチル-2-オキサペンチル基含有HPMAオリゴマー類は, 水にも一部可溶となり, GPC分析により水系で分子集合体を形成することが示唆された。フルオロアルキル基が末端に導入されたDHEAAオリゴマー類は水以外にメタノール, エタノール等の極性溶媒に可溶であった。こられら含フッ素DHEAAオリゴマー類は水の表面張力をよく低下させ, 臨界ミセル濃度に類似した明確なブレークポイントを示すことができた。また, 本オリゴマー類は, 従来よりよく知られたポリアクリル酸等のキレート化剤や対応するフッ素を含まないオリゴマーに比べ著しく高いカルシウムイオン捕捉能を示した。
ISSN:1341-8327
1884-1996
DOI:10.5650/jos1996.48.601