嫌気用培地の管理変更に伴う嫌気性菌の検出状況と薬剤感受性

【はじめに】嫌気性菌検査の目的は偏性嫌気性菌の存在の有無を明確にすることであり, その検出率を左右する因子には検体の選択, 採取方法, 採取量, 輸送方法など培地への塗布以前の過程もあるが, 使用する分離培地の品質管理も検出率を大きく左右する. いずれも, 検体や培地が如何に酸素との接触を避け, 嫌気状態が維持できるかが重要である1,2). 平成15年8月に開催された第10回日本臨床微生物学会教育セミナー「嫌気性菌検査入門」に参加し, セミナー受講後, 当院における嫌気用培地の管理方法と使用培地の一部変更した. 今回, その変更に伴う嫌気性菌の検出状況と薬剤感受性を調査した. 【材料及び方法】...

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Veröffentlicht in:日赤検査 2005, Vol.39 (1), p.17-19
Hauptverfasser: 保坂力, 赤羽貴行, 村山範行, 小穴こず枝, 川上由行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】嫌気性菌検査の目的は偏性嫌気性菌の存在の有無を明確にすることであり, その検出率を左右する因子には検体の選択, 採取方法, 採取量, 輸送方法など培地への塗布以前の過程もあるが, 使用する分離培地の品質管理も検出率を大きく左右する. いずれも, 検体や培地が如何に酸素との接触を避け, 嫌気状態が維持できるかが重要である1,2). 平成15年8月に開催された第10回日本臨床微生物学会教育セミナー「嫌気性菌検査入門」に参加し, セミナー受講後, 当院における嫌気用培地の管理方法と使用培地の一部変更した. 今回, その変更に伴う嫌気性菌の検出状況と薬剤感受性を調査した. 【材料及び方法】1. 検討期間 嫌気用培地の管理方法と使用培地の一部変更は2003年10月から実施し, 変更前7ヶ月(2003年3月-同年9月)と変更後7ヶ月(2003年10月-2004年4月)の嫌気性菌の検出状況と薬剤感受性を調査した. 2. 嫌気用培地管理方法変更内容 変更前:市販製品から開封後, 余った培地はセロテープで袋を閉じ, そのまま冷蔵庫に保管.
ISSN:1343-2311