一泊ドックへのTSH導入の効果‐導入後1年間の集計から
【はじめに】TSH(Thyroid stimulating hormone:甲状腺刺激ホルモン)の分泌は視床下部からのTRH(Thyrotropin releasing horrrlone:TSH放出ホルモン)による支配をうけ, 血中甲状腺ホルモンによりnegative feedbackをうけている. したがって, 血中TSH濃度の測定は視床下部下垂体一甲状腺系の機能の判定に有用であり, おもに甲状腺機能のスクリーニングや下垂体前葉機能の判定などに用いられている1),2). 当院では, 1997年よりECLusys2010(ロシュ・ダイアグノスティックス)によるTSH, FreeT3(FT3)...
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Veröffentlicht in: | 日赤検査 2004, Vol.38 (1), p.29-32 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【はじめに】TSH(Thyroid stimulating hormone:甲状腺刺激ホルモン)の分泌は視床下部からのTRH(Thyrotropin releasing horrrlone:TSH放出ホルモン)による支配をうけ, 血中甲状腺ホルモンによりnegative feedbackをうけている. したがって, 血中TSH濃度の測定は視床下部下垂体一甲状腺系の機能の判定に有用であり, おもに甲状腺機能のスクリーニングや下垂体前葉機能の判定などに用いられている1),2). 当院では, 1997年よりECLusys2010(ロシュ・ダイアグノスティックス)によるTSH, FreeT3(FT3)およびFreeT4(FT4)の測定3)を実施した. この方法は測定時間が約20分と短いため, 特に外来患者へのサービス向上の一環として「甲状腺検査の即時報告」を開始した. そして現在では甲状腺外来の開設もあいまって, 至急検査として不可欠な項目として定着し, 外来および入院診療に大きく貢献している. そして, 2003年4月より, 一泊ドック受診者へのサービス項目としてTSHを追加した. 今回われわれは, その後の1年間の集計結果より一泊ドックにおけるTTSH導入の効果について検証したので報告する. |
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ISSN: | 1343-2311 |