消化器癌手術症例に対する‘術前栄養リハビリ強化プログラム’ 導入効果の検討
[目的]近年, 術前からの栄養強化とリハビリテーションの有用性について注目されている. 当院では2017年より消化器癌手術症例に対して‘術前栄養リハビリ強化プログラム’を実施している. 今回, この導入効果につき検討した. [対象・方法]対象は80歳以上, 血清アルブミン(Alb.)3.5g/dl未満, CRP 0.5mg/dl以上のいずれか1つでも満たす消化器癌術前63症例を対象とした. 術前7日前より入院にて連日免疫賦活栄養剤とリハビリテーション直後に分岐鎖アミノ酸を含むゼリーを投与した. プログラム導入前と術前日にAlb,トランスサイレチン(TTR), CRP値を測定し, modifie...
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Veröffentlicht in: | 外科と代謝・栄養 2021, Vol.55(1), pp.49-55 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | [目的]近年, 術前からの栄養強化とリハビリテーションの有用性について注目されている. 当院では2017年より消化器癌手術症例に対して‘術前栄養リハビリ強化プログラム’を実施している. 今回, この導入効果につき検討した. [対象・方法]対象は80歳以上, 血清アルブミン(Alb.)3.5g/dl未満, CRP 0.5mg/dl以上のいずれか1つでも満たす消化器癌術前63症例を対象とした. 術前7日前より入院にて連日免疫賦活栄養剤とリハビリテーション直後に分岐鎖アミノ酸を含むゼリーを投与した. プログラム導入前と術前日にAlb,トランスサイレチン(TTR), CRP値を測定し, modified Glasgow Prognostic Score(mGPS)の判定を行った. また骨格筋量と握力の測定を行った. [結果]導入前と比較して術前日でAlb, TTRは有意に高値を示し, CRPは有意に低値を示した. mGPSの分布は術前に改善傾向を示したが, 骨格筋量, 握力では有意差を認めなかった. [結語]このプログラム導入により術前で炎症状態の改善を認めた. |
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ISSN: | 0389-5564 2187-5154 |
DOI: | 10.11638/jssmn.55.1_49 |