術後合併症としての臓器不全の診断に関する変遷
今日に繋がっている「術後合併症としての臓器不全」についての国際的合意を目指そうとした提案は, 1970年代後半から始まる. その整理が進むにつれて, あてるべき焦点は, 感染症特に敗血症であること, そしてその診療と診療評価基準の科学的確立であることが明らかとなっている. 本稿では, 感染症に起因する臓器不全の研究の歴史的変遷, 敗血症・ICU入室患者の重症度の的確な把握に関する提案の歴史的変遷について紹介した. 今後の新規提案においては, 生体の抵抗力の指標を代表する生体免疫能に関する基準として, 臨床に有益な分子生物学的知見に基づいた評価基準が提案されることを望みたい....
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Veröffentlicht in: | 外科と代謝・栄養 2021, Vol.55(1), pp.1-5 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 今日に繋がっている「術後合併症としての臓器不全」についての国際的合意を目指そうとした提案は, 1970年代後半から始まる. その整理が進むにつれて, あてるべき焦点は, 感染症特に敗血症であること, そしてその診療と診療評価基準の科学的確立であることが明らかとなっている. 本稿では, 感染症に起因する臓器不全の研究の歴史的変遷, 敗血症・ICU入室患者の重症度の的確な把握に関する提案の歴史的変遷について紹介した. 今後の新規提案においては, 生体の抵抗力の指標を代表する生体免疫能に関する基準として, 臨床に有益な分子生物学的知見に基づいた評価基準が提案されることを望みたい. |
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ISSN: | 0389-5564 2187-5154 |
DOI: | 10.11638/jssmn.55.1_1 |