外科治療:腸管延長術

短腸症候群に対する包括的治療プログラムとして,腸管リハビリテーションが知られるようになった. その中の外科的な治療法の1つに,腸管延長術がある. その延長術にはintestinal loop lengthening procedureとserial transverse enteroplasty (STEP法) の2つがある. どちらの術式も, 残存小腸が拡張し, 腸管内容が停滞する状態となった場合に行われている.その2つの中で,小児短腸症候群患者では,残存腸管の自律性確立の効果が期待できることから,STEP: 法が広く使われるようになってきている.  本稿では, 著者のSTEP法の経験ととも...

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Veröffentlicht in:外科と代謝・栄養 2020, Vol.54(6), pp.245-250
1. Verfasser: 増本, 幸二
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:短腸症候群に対する包括的治療プログラムとして,腸管リハビリテーションが知られるようになった. その中の外科的な治療法の1つに,腸管延長術がある. その延長術にはintestinal loop lengthening procedureとserial transverse enteroplasty (STEP法) の2つがある. どちらの術式も, 残存小腸が拡張し, 腸管内容が停滞する状態となった場合に行われている.その2つの中で,小児短腸症候群患者では,残存腸管の自律性確立の効果が期待できることから,STEP: 法が広く使われるようになってきている.  本稿では, 著者のSTEP法の経験とともに, 施行するにあたっての適応やその効果, 施行時, 施行後の注意点などについて, 文献的考察を行い, STEP法の有用性について概説した.
ISSN:0389-5564
2187-5154
DOI:10.11638/jssmn.54.6_245