ICU‐AWの予防を目指す早期からの蛋白栄養と理学療法の介入について

重症病態から生還する患者が増加する一方で, 治療中に身体機能が低下する患者が増えている. こうして発症するIntensive care unit acquired weakness (ICU‐AW) の予防や治療の手段として, 早期の栄養療法や理学療法の確立が期待されている. 当施設では他職種チームによる早期栄養療法および早期能動的運動療法プログラムを導入している. 重症度に関係なく早期から患者の状態に合わせて強度を調整した理学療法を実施ししている. また, 栄養療法ではエネルギー・蛋白の投与目標を設定し, 早期から充足させることを目標として段階的に介入を進めてきた. 当施設での後方視的検討で...

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Veröffentlicht in:外科と代謝・栄養 2020, Vol.54(3), pp.154-159
Hauptverfasser: 大島, 拓, 春山, 美咲子, 今井, 正太郎, 古川, 誠一郎, 佐藤, 由美
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:重症病態から生還する患者が増加する一方で, 治療中に身体機能が低下する患者が増えている. こうして発症するIntensive care unit acquired weakness (ICU‐AW) の予防や治療の手段として, 早期の栄養療法や理学療法の確立が期待されている. 当施設では他職種チームによる早期栄養療法および早期能動的運動療法プログラムを導入している. 重症度に関係なく早期から患者の状態に合わせて強度を調整した理学療法を実施ししている. また, 栄養療法ではエネルギー・蛋白の投与目標を設定し, 早期から充足させることを目標として段階的に介入を進めてきた. 当施設での後方視的検討では早期の蛋白投与により筋肉量の減少が抑えられる可能性が示唆され, 今後はICU‐AW予防の観点から理学療法,栄養療法をより効果的に活用する方法の確立が望まれる.
ISSN:0389-5564
2187-5154
DOI:10.11638/jssmn.54.3_154