糖尿病合併肥満患者に対する腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の 糖尿病改善効果と糖尿病寛解予測スコアについての検討
高度肥満症患者に対する腹腔鏡下スリーブ状胃切除 (以下LSG) では, 減量効果に加え糖尿病に対する高い改善効果を有しているとされている. 糖尿病寛解を予測するスコアとして, ABCDスコアやDiaRemスコアが報告され, その有用性について述べられている. 当院におけるLSG症例の糖尿病改善効果, 糖尿病寛解予測スコアの有用性について検討した. 術後3ヵ月で糖尿病治療薬は93.1%が中止, インスリンは80%で中止となった. 糖尿病寛解率は術後1年で70.8% (CR37.5%, PR33.3%) であった. 術後1年後の糖尿病寛解率をABCDスコアでは5点以上, DiaRemスコアでは12...
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Veröffentlicht in: | 外科と代謝・栄養 2018/10/15, Vol.52(5), pp.267-273 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 高度肥満症患者に対する腹腔鏡下スリーブ状胃切除 (以下LSG) では, 減量効果に加え糖尿病に対する高い改善効果を有しているとされている. 糖尿病寛解を予測するスコアとして, ABCDスコアやDiaRemスコアが報告され, その有用性について述べられている. 当院におけるLSG症例の糖尿病改善効果, 糖尿病寛解予測スコアの有用性について検討した. 術後3ヵ月で糖尿病治療薬は93.1%が中止, インスリンは80%で中止となった. 糖尿病寛解率は術後1年で70.8% (CR37.5%, PR33.3%) であった. 術後1年後の糖尿病寛解率をABCDスコアでは5点以上, DiaRemスコアでは12点以下の症例で糖尿病寛解率が高かった. 当院における糖尿病合併肥満症患者に対するLSGは, 良好な糖尿病寛解効果を認めた. ABCDスコアとDiaRemスコアはともに, LSGの糖尿病寛解予測スコアとして有用である可能性が示唆された. |
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ISSN: | 0389-5564 2187-5154 |
DOI: | 10.11638/jssmn.52.5_267 |