Inflammaging

慢性炎症は生活習慣病やがんを含む加齢関連疾患に共通する基盤病態である.高齢者では慢性炎症が起きやすくなっていることから,加齢に伴う炎症(inflammaging)が加齢関連疾患の発症や進展に寄与していることが提唱されている.Inflammaging が誘導される要因として,加齢に伴う免疫系自体の変化(免疫老化),組織の変化や全身的な代謝や内分泌系の変化など,多様な要因が関与していると考えられる.肥満や糖尿病に代表される代謝の変動は,慢性炎症性疾患をもたらす重大なリスクとなることから,食事や栄養の役割を明らかにし,栄養面からinflammaging への介入を実現することが望まれる....

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Veröffentlicht in:外科と代謝・栄養 2018, Vol.52(1), pp.5-10
Hauptverfasser: 大石, 由美子, 真鍋, 一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:慢性炎症は生活習慣病やがんを含む加齢関連疾患に共通する基盤病態である.高齢者では慢性炎症が起きやすくなっていることから,加齢に伴う炎症(inflammaging)が加齢関連疾患の発症や進展に寄与していることが提唱されている.Inflammaging が誘導される要因として,加齢に伴う免疫系自体の変化(免疫老化),組織の変化や全身的な代謝や内分泌系の変化など,多様な要因が関与していると考えられる.肥満や糖尿病に代表される代謝の変動は,慢性炎症性疾患をもたらす重大なリスクとなることから,食事や栄養の役割を明らかにし,栄養面からinflammaging への介入を実現することが望まれる.
ISSN:0389-5564
2187-5154
DOI:10.11638/jssmn.52.1_5