高齢者膵頭十二指腸切除における周術期栄養管理の現状と問題点
膵頭十二指腸切除( Pancreaticoduodenectomy:PD)は,侵襲の大きな腹部手術の代表とされている.日本では人口の高齢化のためにますます多くの高齢者に治療法として PDを提示しなければならない機会が増えると考えられる. 75歳以上の高齢者に対する PDに関するメタアナリシスは, 75歳以上の患者では在院死率と肺炎の合併率が上昇するとしている.われわれは, 75歳以上の患者に対する PDでは創感染の合併率が高くなることを報告した.また高齢者では退院後 1年以内の再入院率が高いとする報告もあり,高齢者では PD後の回復遅延が活動性の不良を来している可能性が高い. われわれは 75...
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Veröffentlicht in: | 外科と代謝・栄養 2014, Vol.48(5), pp.177-182 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 膵頭十二指腸切除( Pancreaticoduodenectomy:PD)は,侵襲の大きな腹部手術の代表とされている.日本では人口の高齢化のためにますます多くの高齢者に治療法として PDを提示しなければならない機会が増えると考えられる. 75歳以上の高齢者に対する PDに関するメタアナリシスは, 75歳以上の患者では在院死率と肺炎の合併率が上昇するとしている.われわれは, 75歳以上の患者に対する PDでは創感染の合併率が高くなることを報告した.また高齢者では退院後 1年以内の再入院率が高いとする報告もあり,高齢者では PD後の回復遅延が活動性の不良を来している可能性が高い. われわれは 75歳以上の高齢者における PDでは術後プレアルブミン値の回復が遅延している可能性を指摘しており,高齢者 PDにおいては周術期経腸栄養などの積極的な栄養管理介入が必要ではないかと考えている.自見例を踏まえながら高齢者膵頭十二指腸切除における周術期栄養管理の現状と問題点に関して報告する. |
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ISSN: | 0389-5564 2187-5154 |
DOI: | 10.11638/jssmn.48.5_177 |