食道癌化学療法における口腔粘膜炎の予防
「I はじめに」癌患者においては背景の基礎疾患の存在や, 癌細胞による持続性の炎症波及, 摂食不良状態, 継続する化学療法による副作用からの消化器症状・倦怠感の出現, Performancestatusの悪化などにより, 癌治療を継続困難にされるケースが多々見られる. 再発時の消化管の閉塞症状(狭窄・癌性胸腹水), 筋蛋白の減少, 心肺機能の低下, 悪液質の進行は時に急速に進行する. このような背景の中, 我々臨床腫瘍医・腫瘍外科医にとって, すべての患者への治療初期段階からのQualityoflifeの維持・改善と, 癌治療の継続可能な体力の温存は全力を挙げ提供すべき極めて重要な課題であると...
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Veröffentlicht in: | 外科と代謝・栄養 2012-12, Vol.46 (6), p.179-186 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I はじめに」癌患者においては背景の基礎疾患の存在や, 癌細胞による持続性の炎症波及, 摂食不良状態, 継続する化学療法による副作用からの消化器症状・倦怠感の出現, Performancestatusの悪化などにより, 癌治療を継続困難にされるケースが多々見られる. 再発時の消化管の閉塞症状(狭窄・癌性胸腹水), 筋蛋白の減少, 心肺機能の低下, 悪液質の進行は時に急速に進行する. このような背景の中, 我々臨床腫瘍医・腫瘍外科医にとって, すべての患者への治療初期段階からのQualityoflifeの維持・改善と, 癌治療の継続可能な体力の温存は全力を挙げ提供すべき極めて重要な課題であると考える. 今回のテーマである, 化学療法中の副作用の軽減・予防という観点において, 嘔気対策や血球減少症対策に関しては有効な薬剤が登場し高い成果をあげている一方で, 下痢や粘膜炎などの消化管粘膜障害については, 有効な手立てがいまだ存在しない. |
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ISSN: | 0389-5564 |