I-03 大シャモと白色レグホーンの交雑F2の体重成長曲線におけるマルチプルQTLモデルの検討
【目的】演者らは, これまでに, 0から16週齢時のニワトリ体重成長曲線における主効果QTLの探索を行った(日本家禽学会2009秋季大会). 本研究では, 同成長曲線におけるエピスタシスQTLの探索を行なった後, マルチプルQTLモデルについて検討を行った. 【方法】大シャモ雄1個体, 白色レグホーン雌3個体の交配から得たF1雄4個体, 雌22個体を全兄妹交配することにより作出したF2雄224個体・雌215個体を用いた. これらの個体の体重を, 孵化時から16週齢時まで1週齢毎に測定した. 得られた記録にGompertzの曲線モデル式を当てはめ, SAS9.01のNLINプロシジャを用いて個体...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 動物遺伝育種研究 2009, Vol.37 (2), p.169-169 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 【目的】演者らは, これまでに, 0から16週齢時のニワトリ体重成長曲線における主効果QTLの探索を行った(日本家禽学会2009秋季大会). 本研究では, 同成長曲線におけるエピスタシスQTLの探索を行なった後, マルチプルQTLモデルについて検討を行った. 【方法】大シャモ雄1個体, 白色レグホーン雌3個体の交配から得たF1雄4個体, 雌22個体を全兄妹交配することにより作出したF2雄224個体・雌215個体を用いた. これらの個体の体重を, 孵化時から16週齢時まで1週齢毎に測定した. 得られた記録にGompertzの曲線モデル式を当てはめ, SAS9.01のNLINプロシジャを用いて個体ごとの体重成長曲線係数の推定を行った. マイクロサテライトDNAマーカーは, Z染色体を除く25の連鎖グループに280個を配置した. QTL解析ならびにマルチプルQTLモデルの検討にはJ/qtl1.2.1を用い, 閾値水準は1000回のpermutation test, により求めた. 【結果】体重成長曲線の変曲点(最大成長速度週齢)において, これまでの研究結果とおなじ第4染色体上に一組のエピスタシスQTLが検出された(LOD=4.29). このエピスタシスQTLの表現型分散に対する寄与率は5.96%と推定された. 更に, これまでの研究で確認された体重成長曲線の変曲点における主効果QTL(Q1)と, 今回確認された一組のエピスタシスQTL(Q2, Q3)とのマルチプルQTLモデル(Y~Q1+Q2*Q3)では, 表現型分散に対する寄与率は8.01%と推定された. 以上の結果より, ニワトリの第4染色体上において, 体重成長速度に複合的に係わる複数のQTLの存在が示唆された. |
---|---|
ISSN: | 1345-9961 |